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昭和アニソン帳

昭和のアニソン・特撮ソンの弾き語り用ギターコードを採譜したり、語ったりするブログです。

即CD化してほしい!名曲未CD化アニソン10選

アニソン語り(総合)

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世の中にはCD化されていない名曲アニソンがある!

レコード時代に発売された多くのアニソンは、世のCD化に伴い多くの曲が無事CD化しました。CDになることによって、それらのアニソンは今でも容易に入手し、聴くことができますね(一部入手困難なものもありますが……)。
しかし、一部、未だにCD化していない曲も存在します。

やはり今の世の中、CD化していない音源は聴くことがなかなか容易ではありません。そして、容易に聴くことのできない曲は、どんな名曲でも歴史に埋もれてしまいます。せっかく世に出てきたものなのに、それはあまりにももったいないと思いませんか?
ということで、この未CD化音源群をぜひどうにかCD化してほしいという願いを込めて、未CD化の曲でCD化してほしい曲を10曲、ピックアップしてみました。

 

 

愛しすぎてるサザエさん(愛しすぎですサザエさん

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まんが名作劇場 サザエさんOP(1975年~97年放送)
作詞:杉紀彦/作曲:小林亜星/編曲:あかのたちお
歌:水森亜土、こおろぎ'73

※この曲のタイトルは「愛しすぎてるサザエさん」と「愛しすぎです」の2パターンがJASRACに登録されています。


「愛しすぎてるサザエさん」は、1975年~1997年まで火曜日に放送されていたサザエさんの再放送、通称火曜日のサザエさんの3つ目のオープニングテーマです。

こちらの曲はまず、放送当時、使用開始まもなく即元の曲に戻されたという経歴があります。それは何故かといいますと、単純な話で、作者の長谷川町子先生が曲を気に入らなかったからだそうです(長谷川先生は気難しい方だったそうだという話は有名ですね)。
当時、一応レコード販売はしたものの、それも即回収だったようです。サザエさんの主題歌や挿入歌を一挙に収録した2013年発売の「サザエさん音楽大全」からも、同時期に使用されていたエンディングテーマで、同じく水森亜土さん歌唱の「サザエさん出発進行」と共に収録除外されてしまいました。最初はラインナップに入ってたのですがね……。

「愛しすぎてるサザエさん」のファンクな曲調は、それまでのサザエさんの曲よりはいくらかはじけているようには感じます。それでも今でも使われているエンディングテーマ「サザエさん一家」のファンキーさを考えると、サザエさんの世界観からは大きく離れている曲ではないように思うので、恐らく長谷川先生が気に入らなかったのは水森亜土さんの独特の歌声だったのでしょうね。

という事情でこの曲は恐らくCD化はほぼ不可能な曲なのですが、個人的に「愛しすぎてるサザエさん」のファンキーなノリも、水森亜土さんの声もとても好きなので、ぜひともCD化してほしいです。

サザエさん音楽大全

サザエさん音楽大全

 

 

今すぐ愛がほしい

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はだしのゲンOP(1983放映)
作詞:真崎守/作曲:羽田健太郎
歌:HARRY(木村昇)


「今すぐ愛がほしい」は、広島の原爆投下を題材としたアニメ映画、はだしのゲンのオープニングテーマです。

作曲は、超時空要塞マクロスでお馴染みの羽田健太郎先生(編曲者情報は探しても出てきませんでしたが、恐らくハネケン先生でしょう)。ハネケン先生は大人の男を連想させるような、渋く、それでいてドラマチックな曲作りが得意な作曲家です。この曲も、やるせなさと希望を兼ね備えたようなメロディーラインが渋い、ハネケン先生らしい曲に仕上がっています。このメロディーだけでも十分名曲と名乗る資格のある曲だと思うのですが、この曲を歌い上げるボーカルのハーリー木村氏のハスキーな声がまた素晴らしくメロディにマッチしており、名曲をさらなる名曲へと昇華させているように感じます。
これから起こる悲劇を知らせるようなスピード感と迫力のある前奏のストリングスもこの曲の魅力です。

そんな「今すぐ愛がほしい」ですが、エンディングと共に残念ながら未CD化なのは、やはり作品のテーマがデリケートだからなのでしょうね。もしくは単純に、制作スタッフが音源に無頓着だったのかもしれません。はだしのゲン2のオープニングとエンディングなんて、同じくハネケン先生作曲だというのに、レコード化どころか曲名すらないですしね……。
アニソンを数多く歌っているアニソン歌手なら、その歌手のボーカル曲だけを集めたベストアルバムが発売されることも珍しくないですが、ハーリー木村さんはアニソン歌手の中でも語られることが少ない存在な上、現在なにをされているのか、むしろご存命なのかすら不明な方なので、ボーカル集を出してこの曲をCD化しよう、という話も難しいでしょうね。個人的に、ハーリーさんはかなり好きなボーカリストさんなので、ぜひいつの日か、この曲込みでハーリーさんのボーカルCD集が出ればいいな……と淡い期待を抱いています。
決して派手な曲ではないですが、作品にもよく似合ったいい曲だと思うので、この曲はもう少し世に出回ってほしいなと思います。

2016.10.7追記
まさかのハーリー木村氏のベストアルバムが発売決定したようです。まだ収録曲は未発表ですが、これは期待できるのでは…!

2016.10.27追記
ハーリー木村氏のベスト盤の収録曲が発表されました! 無事、「今すぐ愛がほしい」そしてエンディングの「どこから来てどこへ行くのか」が収録されたことが決まったようです。おめでとう、はだしのゲン

ハーリー木村BEST

ハーリー木村BEST

 

  

トンデラハウスの大冒険

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トンデラハウスの大冒険OP(1982年~83年放送)
作詞:伊藤アキラ/作曲:中村勝彦/編曲:高田弘
歌:藤本房子


トンデラハウスの大冒険」は、タツノコプロ制作の聖書アニメ3部作の第2弾、トンデラハウスの大冒険のオープニングテーマです。

聖書アニメという部分で、あっ、察し……となった方もいらっしゃると思いますが、そうなんです。このトンデラハウスの大冒険というアニメは、キリスト教関連の新聞などを発行しているいのちのことば社がスポンサーとなった純正キリスト教布教アニメなのです。そんな性格の作品なため、どうしてもアニソンオムニバスCDなどからは省かれてしまうようで、未だに音源のCD化が行われていません。
アニメ自体はDVD化はしているのでCD化も望みはあるのでは……という淡い期待を抱いているのですが、アニメ自体はキリスト教布教になるけど、曲自体は宗教色があまり強くないので布教にならない、とスポンサーのメリット視点で考えると難しいのかなという気もします。

聖書アニメ1作目、アニメ親子劇場のOPはエデンだったりなんだったりと、かなり宗教色の強い曲だったのですが(エンディングは作中のキャラクターを歌ったコミカルなものでしたが)、2作目、トンデラハウスからは一転、コミカルさを全面に出したアニソンらしい主題歌になっています。トリッキーな曲展開とメロディー、藤本房子さんのかわいらしい声がインパクト大で、曲だけは覚えているなんて方もいらっしゃるのではないでしょうか。
さきほども書きましたが、とにかくこの曲の特徴はメロディーのトリッキーさ。他に例を見ないメロディー運びをするため、歌うのがとても難しい曲になっています。なので、そんな曲を難なく歌いこなした上、幅広い表現力を見せる藤本房子さんはやはり歌がお上手だと感心してしまう1曲にもなっています。房子さんの魅力が存分に味わえる曲という意味でも、たくさんの人に聞いてもらいたい曲です。

トンデラハウスの大冒険 第1巻~第5巻セット [DVD]

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パソコントラベル探偵団

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パソコントラベル探偵団OP(1983年放送)
作詞:荒木とよひさ/作・編曲:クニ河内
歌:大和田りつこ


続いて聖書3部作の第3弾パソコントラベル探偵団のオープニングテーマです。こちらの未CD化の理由も上記のトンデラハウスの大冒険と同じです。

パソコントラベル探偵団はまだまだ日本では普及前だったパソコンを題材としたハイカラなアニメです。オープニング映像もパソコンで処理したようなドット絵を用いた斬新なものになっており、日本のアニメ史において映像面でも史料価値の高いアニメではないでしょうか。
もちろん曲にもピコピコとパソコンらしい電子音が散りばめられています。しかもイントロから早速ピコピコ鳴りだすのでインパクトは大。この電子音がこの曲を唯一無二の個性的な曲に仕上げている大きな要因でしょう。
“メチャンコ ピポッピ パッポ ときめいた”という初っ端の歌詞もとてもキャッチーで、聞く人のハートを掴みますし、大和田りつこさんのかわいらしい歌声も耳に残ります。
全体的にわくわく感を感じる音使いや曲展開は、まさしくアニソンらしいアニソン。この曲も埋もれさせておくには惜しい曲だなと思います。

 

バーバズーのうた

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バーバパパED(1977年~78年放送)
作詞:松山善三/作曲:木下忠司/編曲:宇都宮安重
歌:肝付兼太


バーバパパは2回テレビアニメ化されています。この「バーバズーのうた」は77年に放送された1作目のエンディングテーマです。

バーバパパの主題歌群はとても個性的で、謎の勢いと効果音で押し切ってくるオープニングテーマ「バーバファミリーのうた」や、“ヤーンヤヤヤヤン”というフレーズが愉快な「バーバモジャのうた」など、インパクトの強い曲がたくさんあります。そんなバーバパパの曲群の中ではどの曲を選ぼうか悩んだのですが、“けむしにはしっぽがないぞ”という謎の歌詞が印象的な「バーバズーのうた」が個人的に一番好きだなと感じたので、この曲を見出しに選びました。
バーバパパの曲群の特徴は、とにかく歌詞の意味がよく分からない、これにつきると思います。特にこの「バーバズーのうた」はもはや哲学と言っても過言ではない意味の分からない歌詞になっています。“けむしにはしっぽがないぞ”という情報を知らされたあとに、唐突に“うそをついてもともだちだ”ですよ。なにを伝えたいのかさっぱり分からない歌詞ですよね。でも多分、バーバパパの世界はそれでいいのです。
「バーバズーのうた」は「ゲゲゲの鬼太郎」を思わせる不気味な雰囲気漂うイントロと、木琴のコミカルな音も印象的ですね。

さて、そんな個性豊かなバーバパパの曲群が何故CD化していないのかと言いますと、著作権問題だそうです。バーバパパはフランスの絵本作家アネット・チゾン氏とアメリカの絵本作家タラス・テイラー氏の著書です。どういう契約になっていたのかはさすがに知らないのですが、恐らく海外の方が著作者、しかも原作者がふたりもいるということでいろいろとややこしい大人の事情があったのでしょう。
そんな事情で、1作目のバーバパパ著作権切れのため、放送当初のままの音声でのDVD化やCD化などは現在できない状態にあるそうです。しかし、映像は海外制作のものなので、契約し直せば使用できるらしく95年には77年放送版の音声、音楽をすべて差し替えたものがVHSで販売されていました。うーん、ややこしい。
まあ、現状CD化ほぼ不可能な曲なので、もう著作権切れを待つしかないのかもしれないと思っています。有名なシリーズなので著作権さえが切れればなにか形にはなるのかなあ、と。気の長い話ですが……。
ちなみに、「バーバファミリーのうた」は電気グルーヴの前進バンド、人生がカバーしてたりします。

バーバパパ

バーバパパ

 

 

FIRE

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愛してナイト挿入歌(1983年~84年放送)
作詞:藤公之介/作曲:タケカワユキヒデ/編曲:久石譲
歌:BEEHIVE


「FIRE」は、多田かおる先生の少女マンガ、愛してナイトを原作としたアニメの劇中歌です。作品中のロックバンド・ビーハイブの曲として作中で流れていました。

主人公やっこちゃんの相手役として登場する剛さんはロックバンド・ビーハイブのボーカリスト。声優はアニソン歌手としてもお馴染みのささきいさおさんでしたが、ささき氏の声や歌い方にビーハイブの曲が合わなかったため、歌唱部分のみ、ロック歌手のアイ高野さんが担当しています。アイ高野さんは愛してナイト以外にもいくつかアニソンを歌ってらっしゃいますね。
ビーハイブ名義では、「FIRE」、「FREE WAY」をはじめとする十数曲が実際にレコードで販売されました。ビーハイブの曲群は70年代の洋楽ロックを思わせるクールなロックサウンドで、いい意味でアニソンらしからぬ曲になっています。ボーカルのアイ高野さんもさすがロック専門のボーカリスト、ハスキーなしゃがれ声が曲によくハマっており、曲の完成度を引きあげています。愛してナイトを視聴した人にとっては、オープニングやエンディングテーマよりも、ビーハイブの曲の方が思い出深い方も多いのではないでしょうか。
ビーハイブ1作目のアルバムタイトルとなった「FIRE」はゴダイゴタケカワユキヒデ氏作曲、久石譲氏編曲の渋いロックナンバー。久石氏といえば、この時代アニソンやアニメのBGMをたくさん書かれているのは知っているのですが、やはりジブリなどのピアノ曲が印象的な作曲家なので、ロックらしいロックの編曲されているのは少しびっくりさせられますね。

愛してナイトは主人公のやっこちゃんの声優が堀江美都子さんだったこともあり、堀江さんの歌う挿入歌もたくさんあります。実はそれら、ビーハイブ以外の挿入歌のCD化はすでに終わっています。何故、ビーハイブの曲だけがCD化していないのか、原因は……曲数が多すぎるからめんどくさいんですかね。特に著作権がややこしいなんてこともなさそうなので、そのうちひょっこりアルバム化するのでは、と思っています。
ちなみに、ビーハイブは44MAGNUMというバンドがモデルだそうです。

追記
すみません、「FIRE」「FREEWAY」なのですが「1983僕たちのアニメ・特撮」というCDに収録されていました(現在ほぼ入手不可なCDですが)。ただ、ビーハイブのその他の曲はCD化されていませんので記事はこのままにしておきます。ちなみに未CD化の曲なら「Lonely Boy」やKiss Relishの「Let me Feel」が好きです。

 

星の王子さま プチ・プランス

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星の王子さま プチ・プランスOP(1978年~79年放送)
作詞:阿久悠/作曲:三木たかし/編曲:長戸大幸
歌:鈴木賢三郎


星の王子さま プチ・プランス」世界的に有名な小説、星の王子さまを原作としたアニメ、星の王子さま プチ・プランスのオープニングテーマ曲です。ちなみにプランスとは、プリンス(王子様)のフランス語読みだそうです。

切なげなメロディーとそれを歌い上げる儚げなボーイ・ソプラノ。このオープニングテーマは、名作小説の名に恥じない心と涙腺が震える名曲に仕上がっています。それもそのはず、作曲は三木たかし先生、作詞は阿久悠先生というヒットメーカーコンビの仕事です。外すはずがありません。だというのに残念ながら未CD化なのは、単純に知名度不足だからだと思われます。なんたってアニメ制作が天下のナックですからね……。

ボーカルをつとめた鈴木賢三郎くんはフレーベル少年合唱団に所属していた中学1年生の男の子だったそうです。鈴木くんの歌は、特別上手ではありません。きっともっと上手に歌える男の子はいただろうと思うのですが、逆にその不安定さがいい味になり、物語性の強いこの曲の世界をぐっと広げているように感じます。“だけど あるんだよ”から曲の雰囲気が替わる部分の歌唱の切り替えやその後の盛り上がりの歌唱のがんばり具合も、聴く人を歌の世界にぐっと引き込む力を持っています。
ちなみに鈴木くん、この曲をレコーディング後すぐに変声期がきたそうです。そういう意味でもこの曲は幻の1曲なわけです。

アニソンに少年合唱団の曲は多いですが、単唱でのボーイ・ソプラノの曲は珍しいので、この曲はひとつアニソン史の中で重要なポジションにいる曲でしょう。大事にしたい曲ですね。
エンディングテーマ「星のサンバ」も未CD化なのですが、こちらもこちらでいい曲です。特に阿久悠節が冴えわたる歌詞は一見の価値ありです。

星の王子さま ポップアップ絵本・完全翻訳版

星の王子さま ポップアップ絵本・完全翻訳版

 

 

サイボットロボッチ

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サイボットロボッチOP(1982年~83年放送)
作詞:砂東由香利/作曲:織田哲郎/編曲:入江純
歌:砂東由香利


「サイボットロボッチ」は、ロボットを主人公としたコメディアニメ、サイボットロボッチのオープニングテーマです。 村に住む工学博士が作ったロボットがどたばたな日常を送ったり、悪の天才科学者が作り出したメカと戦ったり……ってあれ、これどこのDr.スランプアラレちゃんという設定のアニメになっています。しかも、オープニングテーマもメロタムがポンポン鳴りまくるというこれまたアラレちゃん風。アラレちゃんの放送期間が1981年~86年で、サイボットロボッチは82年~83年。……このぶつけ方はいっそ清々しいですね。

実はこの曲、メロタムとテクノ風のイントロしか特徴のない曲なので、正直あまり語ることがないです。どちらかというと、エンディングテーマ「わい わい わい…」の方がアニソン初のラップ曲という話題性もありますし、アレンジも洋楽色の強く出たおもしろい曲だったのですが、なんとエンディングだけは「ラップ歌謡」というオムニバスアルバムでCD化してるんですよね。酷い裏切りですね。
ボーカルの砂東由香利さんは作曲家の織田哲郎さんの事務所のスタッフで、主にスタジオミュージシャンとして活動していた方らしいです。ナチュラルな歌い方とかわいい声がアニソンによく合っているので、この2曲しかアニソンを歌っていないのは少しもったいないなと思います。砂東さんはこれを歌った頃、作詞家としての活動もスタートしたらしく、OP、ED共に砂東さんの作詞になっています。この時代のアニソンでボーカルの方が作詞も担当している例はなかなか珍しいですね。

この曲が未CD化なのは、マイナーだから、これに尽きると思うのですが、最近は音源と同じく未ソフト化だったアニメ本編のオンデマンド配信もしているようなので、そのうち不意にどこかのCDに入ってくるのではないかと思っています。

ラップ歌謡 [第1弾] フォローしてちょうだい

ラップ歌謡 [第1弾] フォローしてちょうだい

 

 

哀しみのベラドンナ

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哀しみのベラドンナOP(1973年放映)
作詞:阿久悠/作曲:小林亜星/編曲:川口真
歌:橘まゆみ


哀しみのベラドンナ」は、虫プロダクション制作の劇場用成人向けアニメシリーズ「アニメラマ」の第3弾、哀しみのベラドンナの主題歌です。

大人のためのアニメーションと銘打って公開された手塚治虫肝いりのシリーズ「アニメラマ」。まさかのやなせたかし先生キャラクターデザインの千夜一夜物語、醜い容貌であった女性が整形手術をして美女に生まれ変わったというとんでも設定のクレオパトラに続き公開されたのが哀しみのベラドンナでした。ただし、哀しみのベラドンナには手塚先生はほとんど絡んでいないそうです。
この哀しみのベラドンナ、全編水彩画で描かれるという、かなり斬新な手法を取り入れた作品として一部で有名ですね。アニメなのでもちろんセル画部分もありますが、そのセル画部分も前衛的なアニメーションなため、全編通してかなり個性的な作品に仕上がっており、今でも一部に支持されている作品です。かくいう私もこの作品が大好きなので、性的な描写が気にならない方にはぜひ見ていただきたい作品だと常々思っていたりします。同時に、凝ったせいで製作期間は当初より10カ月ずれ込んだ上、興行収入もあまりよくなかったという悲劇の作品でもありますけどね。

さて、そんな哀しみのベラドンナの主題歌は、イントロの官能的な吐息や、曲全体に漂う哀愁が作品とよく似合う曲になっています。作詞家、作曲家、歌手はそれぞれ映画のイメージに合わせて起用されたそうです。中でも歌手の橘まゆみさんはオーディションにて選ばれたそうですが、いや、独特な歌い方の方ですよね。基本的に成人向け作品によく似合う艶っぽい歌声なのですが、何故か外国人が日本の歌をうたったようなカタコト風味。それはそれで味があっていいなと思うのですが、どうしてこういう歌い方になったのかは少し気になるところです。
哀しみのベラドンナには、他にも中山千夏さんが歌う挿入歌「青い鏡のなかで」ほか、曲名もない歌曲がいくつかあるのですが、それらは恐らくレコードにもなっていません。由紀さおりさんが歌うクレオパトラの主題歌もCD化していないので、その辺ひっくるめてCD化に期待したいです。

追記 「青い鏡のなかで」は「ふたりのひとりごと(紙ジャケット仕様)」に、「クレオパトラの涙」は「由紀さおり COMPLETE SINGLE BOX」に収録されているそうです。

 

んー・ジャンピングニャン

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スーキャット挿入歌(1980年放送)
作詞:四辻たかお/作曲:たきのえいじ/編曲:西崎進
歌:鶴岡弥生

「んー・ジャンピングニャン」は、登場人物全員が猫の姿をした芸能界サクセスストーリーアニメ、スーキャットの主人公、スーが劇中で歌う曲です。

私、スーキャット大好きなんですよ。暇があったんでなんとなく見てみた作品だったんですけど、スーちゃんのあまりの不幸っぷりがツッコミどころ満載でおもしろくて、なんだかんだでさくっと最後まで視聴した作品でした。ストーリーもありがちですが、きっちりしてましたしね。15分くらいのアニメなくせに4分もOPとEDにとっているところもおもしろかったです。
未視聴の方は、どうしようもなく暇な日があればぜひ見てみてください。なんと、巻によってはamazonで1円で投げ売りされていますから。

スーキャットは、実質スーちゃんの声や主題歌を担当したアイドルの鶴岡弥生さんを売り出すためのアニメだったので、曲は豊富にあるアニメなんですよね。それでも人気アニメに比べると全然少ない方ですが、この規模のアニメで挿入歌が何曲も用意されているのは十分豊富と言えるでしょう。だというのに、未だにこの挿入歌はおろか、主題歌さえCD化されていないのは、やはりアニメの知名度のなさと、そして鶴岡弥生さんが思いの外売れなかったことが原因でしょう。
さて、そんな知名度はないが、曲はそこそこあるスーキャットの曲群の中でどうしてこの「んー・ジャンピングニャン」を選んだかというと、やはり作中でのこの曲が出来ていく過程がツッコミどころ満載で面白かったからですね。作中でスーちゃんをデビューに導くキーパーソンキャラ、作曲家の虎渕先生。書いた曲は必ずヒットさせるというヒットメーカーだけど、曲は数年に1度、気に入った歌手にしか書かないという堅物な先生です。着物にサングラスといった風貌がいかにもという先生が書いた曲が「んー・ジャンピングニャン」。えっ、虎渕先生、そのテンションどうしたの、そのボキャブラリーどこから出てきたの、とこんなの笑うしかないじゃないですか。主にそんな理由で大好きな曲です。詳しい経緯はぜひアニメで見てください。
曲自体も3段階展開が変わる構成がおもしろいと思います。

スーキャットは他にも、スーのライバル、マリア三毛村が歌う「どうでもいいじゃない」という名曲があります。これはアルプスの少女ハイジのOPでお馴染みの伊集加代さんが歌唱を担当した曲なのですが、とても20歳そこそこの女の子(マリア三毛村は20歳前後の設定)が歌う曲とは思えない場末な雰囲気漂う素敵な歌謡曲になっています。この曲は実際歌謡曲として売り出していると本当にヒットしていたのではないかと思うくらい完成度の高い曲なので、こちらも合わせてCD化してほしいですね。

スーキャット DVD-BOX 1

スーキャット DVD-BOX 1

 

 

 

以上10曲、ぜひCD化してほしい曲をまとめてみました。
他にも子門真人さんが歌う「がんばれスイミー」や、挿入歌を探せばいくらでもCD化してほしい曲はあるんですが、あげてるとキリがないのでこの辺で。
しかし、こうまとめてみるとあれですね、ナック作品が多いですね。なんだか、ナック作品のアレさを改めて実感できる記事になってしまった気がします……。